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地図に重ねて見る
武蔵小杉駅から半径1.5kmの地図に、標高・明治期の低湿地・洪水浸水想定・交通事故を重ねられます。1つずつでは分からないことが、重ねると読み取れます。
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重ねるレイヤー
地上1.5mの風環境
- 色なし:領域A(住宅地相当)
- 領域B(低中層市街地相当)
- 領域C(中高層市街地相当)
- 領域D(強風地域相当)
建物の3Dモデルと羽田の風の記録から計算した参考値です。樹木や2022年度以降の建物は含みません。出典:国土交通省 PLATEAU、気象庁 計算方法と注意点
用途地域
- 第一種低層住居専用地域
- 第二種低層住居専用地域
- 第一種中高層住居専用地域
- 第二種中高層住居専用地域
- 第一種住居地域
- 第二種住居地域
- 準住居地域
- 近隣商業地域
- 商業地域
- 準工業地域
- 工業地域
- 工業専用地域
色をタップすると建蔽率・容積率が出ます。2019年度時点。出典:国土交通省 国土数値情報(用途地域)
標高
2m – 14m
明治期(約100年前)に湿地・沼地・水田などだった場所を示します。出典:国土地理院
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重ねられるデータ
標高(低い所ほど青)
国土地理院の5mメッシュ標高データを色分けしています。武蔵小杉は多摩川がつくった低地にあり、駅の東側が特に低くなっています。数メートルの差でも、水の集まりやすさは変わります。
注意:メッシュ標高データによる参考値です。個々の地点の正確な標高を示すものではありません。
出典: 国土地理院 標高タイル
明治期の低湿地(かつての湿地・沼)
国土地理院が明治期の地図から抽出したデータで、河川や湿地、水田・葦の群生地など「土地の液状化」との関連が深いと考えられる区域を示します。関東地区は明治13〜19年の迅速測図原図がもとになっています。
いま住宅や道路になっている場所でも、約100年前は水辺だったことが読み取れます。国土地理院は、明治期以降に埋立てや盛土が行われた土地について、液状化の要因である「地下水位が高い」「地盤の締まりが緩い」土地を判断するうえで利用できる、と説明しています。
注意:国土地理院は「近代測量に基づく基準点網の整備前に測図・図化された等の理由により、位置精度が低い場合があります」としています。境界は目安としてご覧ください。
出典: 国土地理院 明治期の低湿地データ
洪水浸水想定区域
国土交通省が公開しているハザードマップのデータです。「想定最大規模」を前提としており、過去に実際に起きた最大の洪水ではありません。国土交通省は、大半の河川で年超過確率1/1,000程度の降雨量を上回る規模と説明しています。多摩川では流域48時間の総雨量588mmが想定されています。
中原区は多摩川だけでなく、鶴見川水系の浸水想定もあります。「多摩川から離れているから大丈夫」とは限りません。
出典: 国土交通省 京浜河川事務所 / 川崎市 洪水ハザードマップ
用途地域(建てられる建物の種類)
都市計画法に基づいて、その土地にどんな建物を建てられるかを定めた区分です。国土数値情報から武蔵小杉周辺の127区画を取り出して色分けしています。色は都市計画図の慣例に合わせてあり、緑系が低層の住宅地、黄系が住居地域、赤系が商業地域、青系が工業地域です。
色をタップすると建蔽率と容積率が出ます。建蔽率は敷地に対して建築面積が占められる割合、容積率は延べ床面積の割合で、この2つが「どのくらいの大きさの建物が建つか」を左右します。タワーマンションが林立する地域と、低層の住宅街が、隣り合って別の色になっているのが分かります。
注意:このデータは2019年度時点のものです。また、建てられる建物は用途地域だけで決まるわけではなく、高度地区・防火地域・地区計画などの制限もあります。実際の計画や取引の判断には、川崎市の都市計画情報(令和8年7月30日現在)で必ずご確認ください。
ビル風(計算による参考値)
国土交通省PLATEAUの建物の3Dモデルに16方位から風を当てる流体計算(CFD)を行い、地上1.5mで風がどれだけ強まるかを求めました。これを気象庁の羽田の観測記録(2016〜2025年の毎時の風向・風速)と組み合わせ、月ごとの風の強さを見積もっています。
色は、ビル風の環境アセスメントで使われる風工学研究所の評価基準によるものです。平均風速の累積頻度55%・95%の値で4段階に分け、領域Aは住宅地相当、Bは低中層市街地相当、Cは中高層市街地相当、Dは強風地域相当です。Aは色を付けていません。この基準は本来1年間の風で判定するもので、ここでは季節による違いを見るために月ごとにも当てはめています。
住民参加型の実測調査(2014〜2016年)では、シティタワー武蔵小杉の周辺で最も強い風が記録されています。計算でも、このタワーの周囲100mでは通年で領域C・Dが約半分を占め、1km圏全体(約6%)を大きく上回りました。
注意:計算による参考値で、実際の風の強さを示すものではありません。建物は2022年度時点のデータで、それ以降に建った建物や、樹木・塀・看板などは含みません。地形は平坦とみなし、計算の細かさは6m四方です。風は約11km離れた羽田の記録を上空の風に換算して使っており、突風や局地的な風の違いは表していません。羽田は海沿いのため、夏の南寄りの海風は内陸の武蔵小杉より強めに反映されている可能性があります。表示しているのは駅から約1kmの範囲です。
出典: 国土交通省 PLATEAU 川崎市(2022年度) / 気象庁 過去の気象データ・ダウンロード(羽田) / 本郷ほか「風工学研究所による風環境評価基準とガストファクター」 / 白澤ほか「武蔵小杉地区を対象とした住民参加型風環境調査」
交通事故
警察庁が公開している交通事故統計情報のオープンデータから、直近3年分の発生地点を表示しています。死亡事故と負傷事故を区別して色分けしています。通学路や普段の通り道と重ねて見ると、注意すべき交差点が見えてきます。
重ねて読む
標高・明治期の低湿地・浸水想定は、それぞれ別の機関が別の目的で作ったデータです。並べて見ると、いまの地形と100年前の土地の使われ方、想定される浸水の範囲が、どう関係しているかを自分の目で確かめられます。読み取りは地図を見る人に委ねています。